優良ショップの見分け方
基本的には、子犬の健康、情緒面の成長を考えれば、ペットショップのショーケースから購入することはおすすめできません。
ただし、どうしても店舗型のショップからの購入をなさる場合は、以下の質問でチェックを行ってみてください。
ペットショップの場合、だいたいはきれいに見えるようにしてあるので、環境に関してはあきらかにひどい状態でなければよしとしましょう。
ポイントは「どのような流通経路を通って」、「生後何日目でここに来たのか」というところです。
優良なペットショップであれば、複雑な流通経路を通さずに、生後50日以降にペットショップに来ているはずです。
◆動物愛護法に基づく「動物取扱業者標識」が掲示されているか確認する
「動物の愛護及び管理に関する法律」および「動物の愛護及び管理に関する法律施行規則」で「動物取扱業者標識」もしくは「動物取扱業登録証」の掲示が義務付けられました。(平成18年6月1日施行、猶予期間平成19年5月31日)
動物愛護への取り組みに真摯なお店はきちんと掲示されているはずです。
◆「ここの店の子犬はブリーダーさんから直送されてくるんですか?」
あくまでも、「素朴な疑問なんですけどちょっと気になったもんで」とさりげなく聞いてみましょう。
実は子犬の生死にかかわるとっても重要な質問ですが、ほとんどの人がこのような疑問を投げかけることはありません。
優良なペットショップさんであれば、隠す必要は無いはずですから、「○○のブリーダーさんから来ています」という話を、事細かにしてくれるはずです。
店員の答え |
判定 |
内容 |
| 答えられない | × |
もちろんだめ。 |
| ブリーダーさんから直送です | ○ |
OK。さらに念のため、度胸のある方は「育てた方と話してみたいんですけど」といってみる。たいてい店員はそんなことまで聞かれるとは思っていないので、うそついている店ならおろおろするはず。 |
| 自家繁殖です | △ |
最近は結構多い。悪くはないが、市街地近くのペットショップでは環境がいいとはいえない。 できれば「母犬に会わせてもらえますか?」とさらに聞く。これも聞いてみるだけで効果があって、後ろめたいところがあれば、なんのかんのと言い訳して会わせないはず。 |
| ブリーダーさんを取りまとめているところから・・ | × |
「せり市」「ブローカー」「卸業者」というようなネガティブ感のある言葉はつかえないので、これらを通しているときはこんなあいまいな返事をしてくる。むろんストレス、感染症のリスクがありろくなことにはならないので×。 |
ブリーダーから直送、自家繁殖で母犬を会わせてもらえる、といった場合にのみ、次に進みましょう。
答えられなかったり、せり市を通しているようなら他店を当たるべきです。
◆「この子が生後何日目でここに来たのか教えていただけますか?」
お目当ての子がいたら、これもさりげなく聞く。あくまでも参考に、という感じで。
ここで確認するのは、ブリーダーで譲渡時期を確認するのと同じように、「子犬を母犬から離す時期が適切であるか」「ワクチンの知識があるか」という点です。
答え |
判定 |
推測内容 |
| 生後42日以前 | × |
不合格。仮に自家繁殖であっても× |
| 生後42日~60日 | ○ |
ブリーダーから直納していてればOK。中間流通を通っていないことを要確認。 |
| 生後60日~70日 | △ |
ブリーダーから直納していてればOK。中間流通を通っていないことを要確認。 |
注意するポイントとしては、もしもせり市などの中間流通を通ってきていたら、5日間~10日間ほど日数をマイナスして考えなければならないところです。
例えば、せり市などを通ってきて、ペットショップに来たのが生後40日目だったら、生後30日目くらいですでに母犬からひき離されていた可能性が高いわけです。
◆「ワクチンは何日目に接種していますか?」
ブリーダーの場合と違って、ペットショップの場合は、ワクチンを打つ日にちがとっても重要です。
たいていのペットショップは、馴染みの動物病院があり、必要があればそこでワクチンを打つのですが、大量に子犬を仕入れて大量にさばくような大型の不良ペットショップでは、効率を良くするために生後35日くらいでも「子犬が到着した順にすぐにワクチン」という感じで接種してしまうことがあるからです。
ワクチン接種は、「早すぎる」と母犬からの移行抗体により肝心な抗体が出来ていないため、あなたが子犬を家に連れて帰って1~2週間で病気になる可能性があります。ここには絶対気をつけるべきです。
答え |
判定 |
推測内容 |
| 生後42日以前 | × |
ワクチンを理解してない。おざなり。 |
| 生後42日~50日 | ○ |
ちょっと早いがまずOK。 |
| 生後50日~60日 | ○ |
おそらく、「60日目」が一番多いケース。動物病院としっかり提携しているようなところはこの答えを言うはず。 |
| 生後60日以降 | × |
ワクチンを理解していない。おざなり。 |
42日~60日の間で、各子犬に個別のワクチン接種、ということであれば問題ないでしょう。
ワクチン接種は早すぎても、遅すぎてもだめです。
以上、掲示の確認および3点の質問によって、基準がクリアしていればまず安心できるペットショップといえます。
ただし、残念ながらブリーダー直送だけのペットショップは全体の中でかなり少ないでしょう。
特に、ホームセンター系や百貨店系では中間流通を通していますので、健康面でまず信頼できないと思ったほうが賢明です。
1.ワンちゃん遍歴
4.光と影と暗闇
5.ワクチンと感染症(必見)
8.優良ショップの見分け方

